Portuguese Republic ポルトガル共和国
 
 ポルト、コインブラ、ナザレ
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 ポルトガルといえば、カステラ/金平糖/エッグタルト/ポートワイン/カッパ/ファド・・ コインブラにある「パステラリア ブリオサ」のポルトガル生まれのお菓子「Confeito/コンフェイト」。とポルトガル生まれの民族歌謡「ファド」、ファドとは運命、または宿命を意味し、1820年代に生まれ19世紀中ごろにリスボンのマリア・セヴェーラ(英語版)の歌によって現在の地位を得たとのこと。主にポルトガルギター(ギターラ)と現地ではヴィオラと呼ばれるクラシック・ギター(スチール弦使用)で伴奏されます。
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《ポルト》
 リスボンに次ぐポルトガル第2の都市ポルト。ポートワインの積出港として知られており、ローマ時代にはポルトゥス・カレ(カレの港)と呼ばれ貿易で栄え、ポルトポルトガルの国名の由来にもなりました。旧市街地は、1996年、「ポルト歴史地区」としてユネスコの世界遺産に登録されています。

 ドウロ川に架かる道路・鉄道併用橋で、ポルトの中心部とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結んでいる「ドン・ルイス1世橋」。橋は幅8mの2階建て構造になっている美しい橋です。パリのエッフェル塔を設計した ギュスターヴ・エッフェルの弟子の一人、テオフィロ・セイリグが設計し、上層の長さは395mで、下層の長さは174m。現在上層は歩行者とメトロ用に、下層は自動車と歩行者用となっています。上層階は景色も素晴らしく記念撮影スポットですが、メトロが歩道と段差のない同じ場所を走っているので注意が必要です。

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              《ポートワイン》
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          《SANDEMANワイナリー》
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           《ポートワインの積出港》
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        《ドン・ルイス1世橋を走るメトロ》
《サン・ベント駅とサン・フランシスコ教会》
 ポルトのサン・ベント駅は約2万枚のアズレージョで飾られ、1930年ジョルジュ・コランが制作したもので、ポルトガルの歴史が描かれています。

 市内歴史地区にある、重要なゴシック様式の教会。1233年にサンチョ2世により建てられ、17〜18世紀に改修が施されましたサンフランシスコ教会は、質素な外観に比べ、内装は当時植民地だったブラジルから運んできた200kgもの金で彫刻を覆い尽くしていて贅沢です。これはターリャ・ドゥラーダと呼ばれる、バロック様式の金泥細工による内部装飾です。長い身廊は、ゴシック建築末期の傑作といわれています。彫刻では日本の長崎やモロッコにおける殉教の場面などが目を引き、左側二番目の礼拝堂にあるキリストの家系図「ジェッセの樹」はバロック装飾の極地といわれ圧倒されます。 鐘楼には、らせん階段で登ることができますが、狭いのですれ違うのも大変、でも360度のパノラマを楽しむことができます。

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        《サン・ベント駅の美しいアズレージョ》
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               《ポルト市内》
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            《サンフランシスコ教会》
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          《教会内部と鐘楼からの景色》
《ギラマンイス》
 中世以来の建築物を残す歴史地区は世界遺産に登録されており、12世紀にポルトガルを建国したアフォンソ1世が生まれた土地でもあることから、ポルトガル発祥の地とも言われます。一方で、工業地帯でもあり歴史地区にはレンガ色の屋根に沢山の煙突がある下部のアーチとの対比が美しいブラガンサ公爵館は、内部の調度品も見学できます。

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      《ブラガンサ公爵館と調度品など》
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《レロ書店》
 ポルトの世界一美しいと称される「レロ書店」、ポルトの代表的なバロック様式の書店とされていましたが、ハリーポッターの舞台はこの書店がモデルになっているとの噂で観光客が店内を占領するようになったとのことです。小説の原作者JKローリングが英語教師としてポルトに在住され、イメージはこの書店だとか。書店近くのお店で入場券を求め、書店で本を購入するとその分を割引してくれるという何ともうまい商法ですが、まんまとこの商法に乗っかってしまいました。

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《コインブラ》
 コインブラ大学は、アルタとソフィアとして13世紀に創立されました。授業を知らせるのに使用されていた鐘が存在し、また、大学のシンボルでもある時計塔は、コインブラの美しい景色を360度見渡すことができます。学校の中庭、重要な儀式が執り行われる 帽子の間、堂々としたバロック様式のオルガンのあるサン・ミゲル礼拝堂、ジョアン5世図書館など。大学の建物はもともと、ポルトガルの初代国王とその後継者たちが、コインブラを首都とした際に生活した宮殿だったようです。

 キリスト修道院は、かつてテンプル騎士団の本拠地で、美術と文化の豊かさから生まれる素晴しい魅力が最も強く表れています。この修道院で最も古い部分はシャロラ(円堂)で、このテンプル騎士団の礼拝堂は、城と同じく12世紀の建築で、当時は国王の最新式の軍事設備であり、聖地パレスチナの要塞に想を得て建設されました。

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              《コインブラ大学》

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              《キリスト修道院》
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                       《世界一美しい窓》

 

《ナザレ》
 温暖な気候と自然が美しいナザレビーチには、ポルトガルで最も古い漁業の伝統が息づいています。三日月形の長い砂のビーチは、この町の海の玄関口でもあり、その偉大さ、そして海の青さと対象をなす白砂のビーチを彩る明るい色彩の天幕で有名です。海に向かって右手には印象的な岬が目に留まります。これはポルトガルの海岸で最も有名な景色の1つであるシティオ (Sitio) で、海まで318メートルの断崖絶壁、ケーブルカーで登ることもできます。その頂には、メモリア礼拝堂があります。貴族ドン・フアス・ロウピーニョの馬がこの断崖から落ちそうになったのを聖母マリアが助けたという奇跡の伝説で有名です。

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             《ナザレの海岸》
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          《メモリア礼拝堂とナザレ教会》
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        《ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会》

《オビドス》
 リスボンから北へ80kmほど行ったオビドスは面積およそ140平方qの小さな町です。町の小高い丘に建つのが城壁に囲まれたオビドス城のある「中世の村」オビドス。発祥は1世紀とされ、以後ローマ人やアラブ人が占領しました。12世紀にはポルトガル初代王ドン・アフォンソ・エンリッケスがアラブ人から奪回し、以後オビドスには、ドン・ペドロ2世、ドナ・マリア1世、ドナ・レオノール、ドン・カルロス等、王家の人々が休息地や避難地として痕跡を残しています。1210年にドン・アフォンソ2世がオビドスをウラカ王妃に捧げ、後のドン・ディニス王は1282年にアラゴン(今のスペイン)のイザベル王妃との結婚に際し、この村を結婚の贈り物として王妃に贈りました。以来、オビドスは「Wedding Present Town」として知られ、1883年までポルトガル歴代王妃の直轄となります。オビドス村の前にある長さ3qにおよぶ水道橋は、ポルトガル語でAquedutoと言い、16世紀にスペインから嫁いだドン・ジュアン三世の后、カタリナ王妃の命で建築されました。

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         《Wedding Present Town》
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          《城壁からの街並みと水道橋》

《ロカ岬》
 ユーラシア大陸最西端であるロカ岬。こちらにはポルトガルの著名な詩人、カモンイスが詠んだ「ここに地終わり、海始まる」という詩が刻まれた塔が建っています。140mもの断崖から大海原を見下ろすと、大自然の力強さを実感することができます。ロカ岬は、北緯38度47分、西経9度30分。西には大西洋が広がり、その遥か先にはポルトガル領のアゾレス諸島があります。有料ですが、ユーラシア大陸最西端到達証明書があり、2種類から選べます。証明書には名前と日付等を手書きで入れてくれます。
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  《地終わり海始まる》         《到達証明書》
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                          tr9.JPG (127208 バイト) ⇒ ポルトガルのお土産
 ポルトガルのお土産としてとても人気のあるバルセロスの雄鶏は、ポルトガルの伝説に登場するキャラクター。伝説はいくつかあるようで、バルセロスの雄鶏も、白地のものと黒地のものとがあり、伝説によって色が違うようです。これらの伝説にちなんで、ポルトガルには、置き物やボールペン、キーホルダー、ワインキャップなど多くのバルセロスの雄鶏グッズあります。また鶏はポルトガルの国鳥でもあるので、ポルトガルらしいお土産になりました。おまけに私は酉年ですし・・

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