《 砂漠の花、砂漠で生きるバッタ 》
テヘランから砂漠(土と岩の砂漠)の中をひたすら走ります。雑草のように見える草もしっかりと花を付け、夏はバッタも見ることができました。夏も冬も景色はほとんど変わりません、真っ直ぐな道をひたすら走ります・・・。
テヘランから車で１時間も走ると、とたんに景色が変わってきます。高速道路を挟んで、右も左も土の砂漠が広がります。そして山裾には、放牧された羊の群を見ることができます。夏は日陰が全くないので大丈夫だろうか（写真上）、冬は雪も降るのに寒くないだろうか（写真中）、と余計な心配をしてしまいます。
下の2枚は真冬の風景です。真夏と比べれば空も寒そうな雰囲気ですが、何もない景色は、夏も冬も何もなく、何も変わりません。
ゴムへの分岐を過ぎると、左に塩の湖Namak湖が見えてきます。遠くから眺めただけですが、見える限りは真白で、水が見えません。また、ところどころ山裾に塩の道を見ることができます。高速道路のパーキングから写したものです。パーキングといってもトイレとお祈り部屋があるくらいで、みんな車の横(日陰)にシートを敷いてチャーイを楽しんでいます。話しかけられて御馳走になった、暑い中で飲む熱いチャーイは格別でした。
かなり遠くに見える家並みとドーム型に見える建物は廟でしょう。これらは、今も実際に使用されている(居住している)建物です。土だけでできていますが、「三匹の子ブタ」のウーの家(レンガ)は、オオカミにも壊されませんでした、案外丈夫なのかも知れませんね。
さすがに住んでいないでしょう、つぶれて風化しかかっている住居跡と、建設中の建物。つぶれかけていますが、何とも味があると思いませんか？ 建設中の方は、個人邸か公共施設かわかりませんが、山裾に庭園、緑で囲われています。約2年経ったら右のようになっていました、でもまだ完成していないようです。山には1m以上も積もるとのことで、雪が残っていました。
中東はサッカー(フットボール)が盛んです。サッカーをしているところは、ほとんど見かけませんでしたが、話してみると子供の頃からみんなやってるようです。丁度、日韓共催ワールドカップ中だったので、日本から来たというと必ず、サッカーの話題になりました。
山の麓にレンガの家、横穴のような家もありました。山といっても岩山で、緑はまったくありません。車での移動が長く、もちろんエアコンなし窓全開で走るので、疲れると同時に本当にのどが渇きます。あまり汗をかいた印象はないのですが、今までこんなに水を飲んだことがあっただろうか？と思うくらい水を飲みました（凍らせたミネラルウォーターが、必需品でした）。
夏は山裾のレンガの家も、中はきっと涼しいだろう・・・ちょっと良いかも？ と思いましたが、下の写真は真冬です。空は寒そうですし、雪も積もるとのこと。レンガの家は心底冷えきって見えます、暖は大丈夫でしょうか？
右下は仕事で行った会社の社宅、アラク市内から離れているので最近は、入居者が少なく分譲中だとか・・・。
ArakのSSで給油中に、風景を写していたら、「俺を写せ！」とおじさんが近寄ってきました(言葉は通じていない、私が思っただけかも・・・？)。写真を写すと、手で合図をして、満足げに何処かへ消えていきました。何だったんだろう？
どう見ても戦車、ですよね・・・？