Germany ドレスデンとマイセン 
 
 エルベ川のフィレンツェ、磁器の産地
   ・・・枠の付いた写真は、クリックで拡大表示されます・・・

《ドレスデン》
 エルベ川に栄えた、かつてのザクセン王国の古都。第二次世界大戦中の爆撃により、街は完膚なきまでに破壊されましたが、根気よく修復を続け往時の姿を取り戻しています。

《マイセン》
 エルベ川の河畔に開けた街で、世界を代表する磁気の産地。ベッドガーはアウグスト1世に命じられ磁器の開発に成功すると、ザクセン候の居城で15世紀に建てられたゴシック様式のアルブレヒト城内に陶磁器を作る工場が造られました。

【ツヴィンガー宮殿】
        D3.JPG (17350 バイト)

       D1.JPG (90706 バイト)  D2.JPG (115856 バイト)

 ザクセン王アウグスト1世が1709年から約30年をかけて建設したバロック建築の傑作。内部は映画館や博物館になっています。磁器コレクションは、アウグスト1世が集めた日本や中国の陶磁器、初期のマイセンも展示されています。あいにく天気が悪く小雨まじりでしたが、広大な敷地に建つ宮殿は美しく、中庭の噴水(池)に映る姿は、まさにドイツ・バロック建築の傑作です。

【マイセン磁器工場】

        D10.JPG (92475 バイト)  D15.JPG (128068 バイト)

 貴族のあこがれである白色磁器は、中国や朝鮮半島、日本でしか製造できませんでした。ヨーロッパで初めて白色磁器の製造に成功したのが1709年、マイセン候に仕えた練金術師のベッドガーです。その後、工場は1865年に移転し、現在に至っています。マイセン磁器工場は見学用の工房と磁器博物館があり、工房内では写真のような職人技を間近で見学することができます。博物館内には、3,000点を超える磁器のコレクションを見学できます。

     D13.JPG (24563 バイト)
        《足でロクロを回し、手ごねなんです》

          D14.JPG (24444 バイト)
          《見本に忠実に飾りを付けます》
【ゼンパーオペラ】
  D5.JPG (55206 バイト)  D16.JPG (252962 バイト)

 1826年に完成したザクセン州立の歌劇場で、ヨーロッパ屈指のオペラ劇場。建設者ゴットフリート・ゼンパーの名前をとってゼンパーオペラ(オーパー)と呼ばれています。劇場前広場に建つ騎馬像は、この劇場の建設を命じたザクセン王ヨハン、戦災や爆撃で大きな被害を受けたようですが1985年に修復が完成して、今は写真のような往時の姿が取り戻されています。

【フラウエン教会】
 1743年に完成したバロック様式の聖母教会。石の釣り鐘の異名を持つドームは高さ約96mで、その規模はバチカンの聖ピエトロ寺院に匹敵するものです。こちらも第二次世界大戦の爆撃により、ドームは崩落してしまいましたが、2005年からは優美な姿を取り戻しています。

 百塔の都と称されるドレスデンは、街中の建物が見事に修復され今では爆撃の悲惨さを感じることはできませんでした。でも建物をよく見ると黒い当時の石・レンガと修復されたきれいな白い石・レンガの違いを見ることができます。
 

  D4.JPG (86436 バイト)  D6.JPG (11008 バイト)
D7.JPG (207081 バイト)  D9.JPG (105918 バイト)
「君主の行列」の前で貴族の衣装でパフォーマンス
     D8.JPG (22193 バイト)

【ドレスデン城】
 歴代ザクセン公が居城としてきた建物で、第二次世界大戦の爆撃により甚大な被害を受けました。奇跡的に損壊を免れた「君主の行列」と呼ばれる壁画がありますが、残念なことに修復中で壮大なタイルを見ることはできませんでした・・・。

    btn2.gif (444 バイト)      D11.JPG (14271 バイト) D12.JPG (12312 バイト)
     戻る         エルベ川沿いの景色 ドレスデン ⇒ マイセンまで